監督の重要性
こんにちは、らんまさです。
まだ5月なのにもう汗だくになりながら仕事しています。
5月と6月は熱中症にかかる方が非常におおいので
こまめな水分補給と休憩を取るように心掛けてください。
監督の重要性
現場監督の重要性を考えたことはありますか?
作業もしないし間を取り持つだけでは?
私は入社してもそう思っていました。
適当に現場に顔を出して、コーヒー飲んで現場を回って帰るんだろ。楽勝と・・・
先輩と相乗りで現場周りしている間もそうだったので。
ですが私が重要性に気がついたのは、初めて現場を受け持ってからでした。
ベテランの大工さん
初めて現場を受け持って、図面にらめっこする毎日で、0の状態から
ここにはキッチンが来て、ここにはお風呂、、、
など図面と現場を照らし合わせて頭に叩き込んだりしていました。
建築中の家は壁も床も無いところが多く、スケルトンの状態です。
階段も無く、家中を囲んだ足場に登って作って行きます。
1つ目の出来事がそんな時に起きました。
いつもの様に現場に行くと足場に登っているベテランの大工さんがいました。
大きな板を抱え、身を乗り出し板を打ち付けていたのです。
その大工さんは命綱(安全帯)もせず、ましてやヘルメットもかぶっていませんでした。
それを見た私は、そこから落ちる所をイメージして、「危ないです!」
と思わず声に出ました。
大工さんは、いつものことだから平気だと思っていたんです。
大工さんを始め、職人さんは作業をしてなんぼの世界なので、自分が止まっていればお金が発生しません。
なので待てば足場を直しに来るのも待たず、これぐらいなら大丈夫と、少々の危険なら作業を進めようとします。
大工さんに限らず、他職の方もついついやりがちです。
もし私が止めず進めて落ちたりしていたら、、、
事故が起こると会社にも損害が起きますが、何より落ちて怪我をした大工さんは、仕事に復帰できなくなるかも知れないし、最悪の事態まで有り得ます。
注意したことで他の作業を始め、待つことにしてもらいました。
安全に作業を進めれる環境作りも大事ですが、一人一人にも安全意識を持たすことの重要性も気付かされました。
大げさかも知れませんが、職人さんの命を守るのも安全管理の一つだと思います。
いつもの電気屋さん
2つ目の出来事は工事中盤の時でした
マイホームを建てる中でこだわるところの多い電気工事
コンセントの位置であったり間接照明やテレビ位置、実際に住む所をイメージしてたくさん悩む方が多いです。
家のレイアウトやインテリアにも関わって来るため、細かい位置の設定があったり図面も多く、重要な工事の一つです。
なので電気屋さんなど必ず関わる業者さんは、決まった会社に依頼することが多いです。
その現場にもいつもの電気屋さんが来てくれました。
何件も自社の仕事をしているので、とても慣れていました。
図面をチェックしながら、指示通りの位置に配線しコンセント下地を付ける。
ライトの位置や、キッチンなど電気を使うところ全てで作業していきます。
その作業が終われば現場監督がひとつひとつ位置や、間違いがないか確認していくのですが、やはり慣れている電気屋さん。
間違い一つ無く仕事をしてくました。
安心して、他の工事もチェックしていると、柱に穴が空いていました。
穴の空いた隙間には電線が入っており、その先のコンセントに繋がっていました。
木造住宅には構造体と言われる、家を支える為に緻密に計算された大きさの梁や柱など様々なものを組み合わせ、地震にも耐えうる家が完成します。
その構造体に穴が開くと言うことは、緻密な計算のバランスを崩すということで
一番してはいけない行為です。
(構造体でも穴を開けていい場所もありますので知識を持って施工するのはOKですが、柱は一発アウトです)
木造住宅では線一つ通せない程、密室な空間が多く、一つ配線のルートを間違えるとイチからやり直すことも多いです。
穴を開ければやり直すこともなく配線出来るので、やっては行けない方法でしてしまったのだと思います。
結果、柱を抜きかえ(すごい大掛かりなことです)そこに付随する工事すべてやり直しという結果になりました。
理想の位置に持っていくが為に、大事な柱を痛めてしまっては本末転倒です。
配線ルートなど図面には載らない細かな部分は、職人さんの勝手な判断で進められることもあり、工事中にお客様の大事な家を守ることもとても大事な仕事です。
この2つが私が身を持って特に感じた、監督の重要性です。
もし私が見落としていたら、もし誰もいない時に事故が起こっていたら・・・
こんな事が起こるかも知れない中、コーヒーばかり飲んでいてはいれません。
安全に、かつ正確に家を建てれるよう、監督していきます。
ですが私はそんなコーヒーの時間も大好きです。
職人さんとの大事なコミュニケーションの時間でもあるので。。。